TAKUMA327's diary

TAKUMA327のブログ

Ryzen 5 2400G ベンチマークレビュー

Ryzenシリーズ初のAPUとなった、Raven RidgeことRyzen 2000Gシリーズ。今回、Ryzen 5 2400Gを入手したため各種ベンチマーク等のテストを行った。
f:id:TAKUMA327:20180602231604p:plain

 検証に使用した構成は以下の通り。

f:id:TAKUMA327:20180604151208p:plain

OSはWindows 10 Pro 64bit版を使用し、電源プランは「Ryzen Balanced Power Plan(AMD Ryzen バランス調整)」を選択した。また、Radeon Softwareのバージョンは18.5.1となっている。

 

【CPU性能ベンチマーク編】

CINEBENCH R15

CINEBENCH R15の実行結果は以下のようになった。
https://pbs.twimg.com/media/DeqvaruUEAARYv1.jpg
また、以下のグラフは、Core i7 7700K及びCore i7 4770Kのスコアとの比較だ。

f:id:TAKUMA327:20180602232958p:plain
クロックの差もあり、Core i7 7700Kとは依然としてスコアに開きがあるが、Core i7 4770Kと比較するとマルチスレッド性能では上回り、シングルスレッド性能もほぼ追いついている。Haswell世代までの4コア8スレッドCPUの性能に満足できているのであれば、Ryzen 5 2400GでもCPU性能で困ることはないだろう。

Hyper PI

 Hyper PIは、いわゆる「π焼き」をマルチスレッド処理に対応させたベンチマークだ。マルチスレッド対応といっても、すべてのスレッドで同時にπ焼きを実行し、最良・最悪スコアを記録したスレッドと、各スレッドの平均スコアを表示するだけであることに注意して欲しい。今回はデフォルト設定からテストした。

f:id:TAKUMA327:20180603013847p:plain
しかし、デフォルト設定ではCPUの実コア数ではなくスレッド数に合わせてπ焼きを実行するスレッド数が設定されるため、SMTを採用したCPUでは実コア数で設定した場合に比べてパフォーマンスの低下が予想される。よって、4スレッド設定でのテストも行った。

f:id:TAKUMA327:20180603014431p:plain
すると、2~3秒ほどスコアが短縮され、スレッドごとのスコアのブレも小さくなることが確認できた。
 

CPU-Z

 CPU-Zは主にCPU等の情報を取得・表示するユーティリティであるが、最近のバージョンでは簡易的なベンチマーク機能が搭載されている。今回は、CPU-Z Ver 1.85.0を用いてベンチマークを行った。

f:id:TAKUMA327:20180603014657p:plain
このベンチマークでは比較対象が選択できるが、今回は最も近いスコアであったCore i7-4790Kを選択した。シングルスレッドのスコアではまだ多少開きがあるが、マルチスレッドのスコアはほぼ誤差の範囲だろう。

 

ちはやローリングWE

 ちはやローリングWEは主にシングルスレッド性能に依存するベンチマークだ。ここではデフォルト設定のまま計測を行った。

f:id:TAKUMA327:20180603015014p:plain

 

【グラフィックス性能ベンチマーク編】

3DMark

DirectXを用いたグラフィックス性能のベンチマークとしては鉄板である3DMark。今回はそのうち「Time Spy」「Fire Strike」「Sky Diver」の3つのテストを行った。

Time Spy

f:id:TAKUMA327:20180602234415p:plain

Fire Strike

f:id:TAKUMA327:20180602234440p:plain

Sky Diver

f:id:TAKUMA327:20180602234517p:plain
総合スコアにはCPU性能の影響が比較的出やすいため、単純なGPU性能を比較したい場合はGraphics scoreの値を参考にすると良いだろう。

 

Unigine Heaven Benchmark 4.0

初のDirectX 11世代のベンチマークソフトとして、Unigineによって2009年にリリースされたのがHeaven Benchmarkである。今回は「Extreme」プリセットを適用してテストを行った。

f:id:TAKUMA327:20180603022417p:plain
解像度が1600x900のウィンドウモードとなっているが、これはHeaven Benchmarkにおいて「Extreme」または「Basic」のプリセットを選択すると解像度が固定されるためである。「Custom」を選択すれば1920x1080でのテストを行うことも可能であるが、プリセットを用いた設定のほうが比較が簡単であるため、今回はこちらを使用している。

Unigine Superposition Benchmark

Superposition BenchmarkはHeaven BenchmarkのUnigine社によるDirectX 12世代のベンチマークソフトだ。今回は「1080p Medium」のプリセットでテストした。

f:id:TAKUMA327:20180603022853p:plain
平均フレームレートは15fpsをやや上回る程度であり、「一応紙芝居でなく動画に見える」くらいのフレームレートであるが、Superposition Benchmarkのグラフィックスは大変美麗で、CPU内蔵グラフィックスでこれが動いて見えるというのは非常に感慨深いものであると感じた。

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク

スクウェア・エニックスによる「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」の公式ベンチマークソフトだ。NVIDIA GameWorksを利用したタイトルであるため、Radeon系のGPUには比較的不利なタイトルである。設定は解像度1920x1080・フルスクリーンで「標準品質(デスクトップPC)」プリセットとした。

f:id:TAKUMA327:20180602234914p:plain
「とても快適」の表示ではあるが、レポート出力機能を使用して得られたデータによると、平均フレームレートは34.950fpsである。30fps程度出れば一応遊べる域ではあるが、60fps程度まで出したいのであれば設定を下げる必要があるだろう。

 

ドラゴンクエストベンチマーク

スクウェア・エニックスによる「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」の公式ベンチマークソフトだ。設定は解像度1920x1080・フルスクリーンで「最高品質」プリセットとした。

f:id:TAKUMA327:20180603000531p:plain
比較的軽量なタイトルのベンチマークであるため、最高品質の設定でも「すごく快適」の評価を得ることができた。ドラゴンクエストXをプレイしようと考えている人にとって、Ryzen 5 2400Gは良い選択肢となるはずだ。

 

PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4

セガによる「ファンタシースターオンライン2」の体験版兼ベンチマークソフトだ。こちらも、ドラゴンクエストXほどでは無いが比較的軽量な部類に入るタイトルである一方で、NVIDIAGPUに最適化されているため、APUでの使用感が気になる人も居るだろう。今回は、設定5及び6のプリセットでテストした。解像度1920x1080・フルスクリーン設定であるという点は共通である。
・設定6

f:id:TAKUMA327:20180603001514j:plain

・設定5

f:id:TAKUMA327:20180603001540j:plain
ベンチマーク中に表示されているフレームレートを見る限り、設定6では平均50fps程度で動作しており、遊べなくもないがやや物足りない動作といったところだろうか。
一方の設定5では、瞬間的に60fpsを割り込むこともあるが、殆どの場面で60fps以上を維持できていた。設定5であればPSO2を快適にプレイすることが可能なはずだ。

 

DiRT Rally

「DiRT Rally」はCodemastersによるレース(ラリー)ゲームだ。Radeon系のGPUに最適化された数少ないタイトルの一つである。今回はゲーム内から実行できるベンチマークモードを利用し、解像度1920x1080・フルスクリーン設定において「Medium」「Low」「UltraLow」の3つのプリセットでテストした。

f:id:TAKUMA327:20180604153043p:plain


Lowだとやや物足りないが、UltraLowでは過剰気味なフレームレートが出ている。また、LowとMediumの差は比較的小さいようだ。DiRT Rallyをプレイする際は、一旦LowまたはMediumのプリセットを適用してから個別の項目で設定を下げると良いだろう。

WarThunder

「WarThunder」はGaijin EntertainmentによるF2P(Free-to-Play)のMMOコンバットゲームだ。このゲームもDiRT Rally同様ベンチマークモードが搭載されている。ただし、DiRT Rallyと異なりNVIDIAGPUに最適化されている。今回は解像度1920x1080・フルスクリーン設定において、高(High)プリセットでのテストを行った。
・太平洋戦争(昼)

f:id:TAKUMA327:20180603015913p:plain

・戦車戦(CPU)

f:id:TAKUMA327:20180603015939p:plain
「太平洋戦争(昼)」は主に航空機と艦船が登場するベンチマークだ。こちらでは最低60fpsをキープできており、快適にプレイできるラインをクリアできていると言えるだろう。一方「戦車戦(CPU)」はその名の通り戦車が多数登場するベンチマークだ。実際のゲームでも航空戦より戦車戦のほうが重い傾向にあり、ベンチマークの結果にもそれが現れている。ただし、戦車戦は航空戦に比べてフレームレートの重要性はあまり高くない。戦車戦をメインにプレイする場合で、60fpsをキープしていないとどうしても気になるというわけでなければ「高」プリセットで良いだろう。

PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS

「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」は、スマートフォン版共々大きな人気を博す「PUBG」という略称で知られるバトルロワイヤルゲームだ。このゲームにはベンチマークモードは搭載されていないため、実際にゲームをプレイし、フレームレート計測ツール「Fraps」を用いて最大・最小・平均の各フレームレートを算出した。なお、設定は解像度1920x1080・フルスクリーンで「非常に低い」プリセットを適用している。

f:id:TAKUMA327:20180603020854p:plain
プレイが全く不可能というわけではないが、快適には程遠いというのがプレイして得られた感想だ。さほど動きの激しくないゲームでは平均30fps以上出ていればある程度快適にプレイできるが、PUBGのような動きの激しいアクションを伴うゲームでは最低60fps以上を保ちたいところだ。もしRyzen 5 2400GでPUBGを遊びたいということであれば、少なくともフルHD(1920x1080)ではなくHD(1280x720)等の解像度でプレイする必要があるだろう。とはいえ、それでも平均60fpsを確保できるかどうかやや怪しいのではないだろうか。

フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術師~

フィリスのアトリエ ~不思議な旅の錬金術師~」は、コーエーテクモゲームスのガストブランドによるRPG(と言って良いのだろうか)ゲームだ。基本的にはPS4版の移植であると考えて良いだろう。このゲームもベンチマークモードは搭載されていないため、PUBGと同様にFrapsを用いて計測を行った。今回は、解像度1920x1080・フルスクリーンで、影の設定を「SHADOW_LOW」にした上でテストした。

f:id:TAKUMA327:20180603021916p:plain
最低フレームレートがきちんと取得できていないようだが、おそらくシーン切り替え等の際にそのように記録されてしまったのだろう。平均フレームレートは30fpsを超えており、RPGゲームとして十分プレイ可能なフレームレートではある。そもそも、PS4版のアトリエシリーズが30fps動作であると思われるためRadeon Settings側で30fps制限をかけるなどしてプレイすると良いだろう。

 

まとめ

以上、Ryzen 5 2400Gのベンチマークを行ってきた。CPU性能はHaswell世代のCore i7並となり、GPU性能も前世代のAPUと比べて大幅に向上している。
メモリ価格の高騰がネックであるが、CPU/APUは相対的に安くなっており、決して損な買い物では無いのではないだろうか。筆者としては、Ryzen 5 2400Gには性能重視でDDR4-3200を、Ryzen 3 2200Gにはコスト重視でDDR4-2666かDDR4-2400あたりを使用するのが良いだろうと考えている。

 

AMD CPU Ryzen 5 2400G with Wraith Stealth cooler YD2400C5FBBOX
販売価格 ¥18,584(2018年6月3日2時44分時点の価格)
AMD CPU Ryzen 3 2200G with Wraith Stealth cooler YD2200C5FBBOX
販売価格 ¥11,900(2018年6月3日2時45分時点の価格)