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「Bluesky Frame Rate Converter」でFluid Motionを使う方法 (2019年2月版)

2015年に書いた記事に未だに多くのアクセスを頂いているのですが、いい加減内容も古くなってきているので(ようやく重い腰を上げて)、現時点での最新版に基づく導入方法の記事を書くことにしました。

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Bluesky Frame Rate Converterとは

Bluesky Frame Rate Converter(以下Bluesky FRC)はBluesky氏によって開発されているDirect Showフィルタです。Direct Showフィルタに対応するメディアプレイヤー(MPC-HC、MPC-BE、VLCなど)を用いることで、GCN1.0世代以降のRadeon GPUを搭載する環境であればFluid Motionを利用したビデオ再生を行うことが可能となります。
「GCN1.0世代以降のRadeon GPU」にはAMDが公式に対応製品として発表している製品以外のものやAPUの内蔵グラフィックス等も含みますが、AM1プラットフォームのAPU内蔵グラフィックス等、性能が低すぎるとマトモに動作しないことに注意してください。

 

今回の記事で用いたソフトウェアのバージョン

Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.2.3
Windows 10 Pro バージョン1809
Bluesky Frame Rate Converter 2.14.1
MPC-HC (64-bit) 1.7.13

 

 Bluesky FRCのセットアップ

1. 下記ページ下部のリンクよりインストーラ付きのものをダウンロードします。

bluesky23.yukishigure.com

2. ダウンロードしたインストーラ(今回はBlueskyFRC_2.14.1_Setup)を実行します。
警告が表示された場合は「実行」や「続行」をクリックしてください。

3. インストーラの指示に従ってセットアップを完了させます。最後にこの画面が表示されたら「BlueskyFRC Utility を実行する」にチェックが入っていることを確認し、完了をクリックします。
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4. Bluesky FRCの設定画面が表示されます。まずは右下の「^」をクリックし、表示されたメニューの中から「AFMを有効にする」を選択します。
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5. 確認画面が表示されたら、「はい」をクリックします。
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6. 一旦画面が消え、再度表示されたらAFMモードをモード1またはモード2に設定します。
※本来はAFMモードは自動のままRadeon Settingsを開いて「ビデオ」タブで「カスタム」を選択し、表示された項目中にある「AMD Fluid Motion Video」をオンにするのが正しい手順です。しかし、私の環境(Ryzen 5 2400Gの内蔵グラフィックス)ではその項目が表示されませんでした。ただし、上記のようにAFMモードを指定することでフレーム補間自体は行われるようです。「AMD Fluid Motion Video」の項目が表示されない方はお試しください。
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7. 右下の「^」から、「DirectShow フィルタ」を選択し、「登録」をクリックします。
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8. 必要に応じて他の設定を変更し、「終了」をクリックします。

 

プレイヤー側の設定(MPC-HCの場合)

1. MPC-HCを起動し、「表示」メニューから「オプション」を開きます。
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2. 左側から「外部フィルタ」を選択し、「フィルタを追加」をクリックします。
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3. 「Bluesky Frame Rate Converter」を選択し、OKをクリックします。
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4. 「Bluesky Frame Rate Converter」が選択された状態で右側のラジオボタンを「優先する」に変更し、OKをクリックします。
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5. MPC-HCを再起動し、24pの動画を再生するとFluid Motionが機能し、フレーム補間が行われていることが確認できます。
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フレーム補間の効果は、特にアニメにおいては視点が平行移動する場合やズーム・ズームアウトが行われる場合などの連続した動きで顕著に感じられます。ソースによっては効果が感じにくい場合もありますので、複数のソースで比較してみると面白いかもしれません。